私たちの「意識」は、長い年月をかけて進化成長してきました。
原始的な単純意識から現在の状態になるまでにどれほどの経験を積み重ねて来たのだろうか。
そして、これからどうなっていくのでしょうか。
かつて私たちは、動物的な単純意識から自己を認識することが出来る自己意識へと進化し、そして自己認識の範疇を越えて意識を拡大して他の人の経験に自分自身の体験を重ね、喜び、痛み、悲しみをも共感出来るまでに成長して来ました。
そして、共感する対象は更に広がり、パワースポットブームの影響も手伝って目に見えないものを感じようとする人達が沢山増えました。目に見えない神々しいエネルギーを頂きに聖地を訪れ、自分自身と共感させて自らに取り込もうとします。
こういった意識的行動は過去の日本の時代毎に流行した信仰にみることができますし、近年ではパワースポットブームとしてそれは現れました。そしてこういった目に見えない何かしらの力を理解し、得ようとする欲求による行動は何百年も前から行われて来たことと思います。
私達は、動物的なものから聖なるものへの過渡的段階を経験しています。
何かしら不思議な力にあやかってそのパワーを自分に取り込み、現在の生活の向上を図ることだけで終わるのではなく、心の有り様がどのようにして私たちの本質である「霊」に影響するのかを的確に知り、理性的に行動することでのみ、聖なるものへの道がひらけていきます。
そのためには、心の働きである感情をどの様に認識し、使っていくかが、霊的な成長に深く関わっているのです。
私たちが、今の霊的段階からさらに聖なるものへ進化成長するには、今ある一般的な感情の形態を解き放つ必要があるのです。
今、一般的に大切に扱われている特定の感情は、私たちの霊的成長を現在の段階に縛り付けて進化の妨げになっています。進化の過程で最も遅くに発達した感情なので、大切であり手放しがたいのです。
しかし、進化成長のためには今の形態から一段階先へと認識を変えていかなければなりません。
動物的なものから聖なるものへの成長の段階は、私たちすべての人の進化の道です。
日々日常の中で行う意識活動がそのまま即、その人の霊性へと繋がります。
日常の生活の中で自分自身が所有している心の領域の素材をどんな意図で使っているかを的確に知り、望ましい人生の結果を得るため、また霊性を向上させて聖なるものへ進化するために、学んでいきませんか?
霊性の向上は、今ある現実的な悲しみや、観念的な苦痛などの感情を今の段階よりも高い視点から感じることができるため、客観的に冷静に判断ができるようになります。そうすることで的確な対処ができるようになるでしょう。悲しみや苦痛などの感情そのものに縛られることがなくなるので、より冷静で的確な判断によって人生の体験の質を向上させることができます。
何より、より聖なるものへの進化が進み、自分自身の聖なる輝きを増していくことになります。
より多くの人にこの聖なるものへの進化の道を知って頂きたいと思います。